
さて、行ってまいりました、東京デンタルショー。
2年に一度ぐらい行っているデンタルショーですが、気のせいか年々活気がなくなってるような気がしないでもありません。
ただ、いつもは先生に連れられてなんとなく雰囲気だけ味わっていましたが、今回の目的はポジデン記事のための調査。以前とは違う気持ちで望んできました。
はじめに心配していたのは、私が歯科医師でもないのに入場ができるのか。
いちおう、ショーの案内では「歯科医院従事者に限る」とあったのでちょっと不安でした。
今までは先生と一緒だったので、「うちの勤務医として入っちゃえば」と言われて
「歯科医師」のカードをぶら下げてましたが(営業さん向けのカードでしょうからご容赦を)、今回は嘘をつくわけにいきません。
とはいえ、怖気づいてもしょうがないので、正直に受付に突入することに。
受付 「ドクターでいらっしゃいますか?」
僕 「いえ、ドクターではないんですが…」
「取材で来た」と言えばいいのか、コンサルタントというべきか、ごにょごにょしていたところ…。
受付 「ではその他の方はこちらの名札でお願いします!」
と、「商工業者」の名札を手渡され、名前など書くこともなくあっさり入場。
緊張したのに、かなり拍子抜けでした。次からは、ちゃんとこれで入ろう。
さて、入場してからまずは調査対象のブースをチェック。
まずは、レントゲンで各社が最も力をいれている「CT複合機」です。
ご存知のようにCT複合機とは、パントモに断層撮影機能がついたものです。
いわゆる「CT専用機」より画質や撮影範囲は小さくなりますが、「インプラントに使用するならこれで十分」というのが、全メーカー共通した見解です。
「複合機」はなにより、パントモと一緒になっているので、場所をとらなくて良いことが大きなメリット。CT専用機は、バカでかいしパントモもないので、大きな専用ルームが必要になってしまいます。
さて、今回調査対象としたのは4社。ヨシダ、モリタ、朝日、GCです。
まずは、各社の印象から。ちなみに、説明をしてくれた各担当者の個人的意見も入っていると思われるので、その辺は少し差し引きして読んでください。
まず全体的にいえるのは、みんな「ヨシダ」をかなり意識していたこと。
「うちはヨシダさんほど安くないけど、画像では絶対負けない!」
「うちもヨシダさんと張り合えるぐらい、値段で勝負できるようになった!」
これ以外にも、ちょっとここでは書けないような過激なことをおっしゃる方も。
実は、今回各社が「ヨシダ」を意識していたのには、もともとヨシダの競争力が高いからだけでなく、どうやら別の理由もあるようでした。
それが10月21日に新発売されるという、こちらです。
拡大画像はコチラ。
なお、正式なカタログは11月ぐらいになるとのこと。(おい、販売開始したあとジャン!)
商品名はエクセラスマート。これまでのパノーラ19-3Dの後継機だそうです。私はドクターではないので、まったく的外れの可能性もありますが、はっきりいってこれは「売れそう」です。ヨシダの担当者もかなり自信満々。「戦略的商品」だと言ってました。
なぜこれが売れそうなのか、その根拠について、CT複合機の選択基準から考えてみたいと思います。
2012年9月19日 07時36分