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まさかの1年待ち!? 舌圧測定器がなくても口腔機能低下症の診断を出す方法

以前の検査機器についての記事でもご紹介したように購入必須な「舌圧測定器」がまさかの品薄状態に!? 今回はその「舌圧測定器」が無くても、診断は出せるのか?算定はできるのか?など、先生方のお悩みを解決すべく、調査しました!

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Written by
石川 康裕

2025/05/20更新 「口腔機能管理料」の算定条件について、一部誤りがございましたので訂正いたしました。

 

※本記事は2024年6月改定の保険制度に基づいて執筆されています。









以前の検査機器についての記事
でもご紹介したように







「舌圧検査」






代わりの検査手段が用意されていないため、








【舌圧測定器】だけは
必ず購入する必要があります。












原則としては
7項目すべての検査をする必要
がありますが









いま、その検査に重大な問題が起きています…














舌圧測定器が品薄で【1年待ち】になっている!








との噂が…。







そこで製造元のJMS社や
販売元のGC社に聞いてみた所、






やはり
「数多くの注文をいただいており、生産が追いついていない。」
「今のところ1年くらいお待ちいただいている。」
「この状況はまだまだ続く見込み。」

※2025年4月現在



との回答が。









一方で、先程も申し上げたとおり、
「舌圧検査」には
代替検査手段が用意されていないため、


舌圧測定器は必要不可欠。








そう、
このままでは




1年先まで口腔機能低下症が算定できない!





という事態になっているのです。







しかし!




口腔機能低下症にはこんな但し書きがあります。


 




「やむを得ない事情があれば
7項目すべての検査をできなくてもよい」








ただし、
やむを得ない理由の事例として挙げられているのが




「嚥下能力が低い」など
患者さんの健康状態が原因の場合。








しかしながら
ひょっとすると






検査機器が手に入らないことも
「やむを得ない事情」
と言えなくもない。












そこで、
厚生労働省 関東信越厚生局に確認をしました!










すると!







「検査機器が品薄であること
に起因する検査の省略は

やむを得ず検査ができない理由
として認められる







との回答が!









そう、



残りの6項目で
条件を満たせば

口腔機能低下症の診断を
出すことができる!










のです。











なお、カルテには
「舌圧測定器が手に入らないため」
といったように省略した理由を
記載しておきましょう。








また、
舌圧検査ができないことにより
算定ができない、
あるいはできなくなる可能性がある項目

があるので注意が必要。







その内容を以下にまとめましたので、
舌圧測定なしで口腔機能低下症を診断するときは
必ずチェックしておいてください。






 

<(1)舌圧検査:140点>
そもそも検査できないので、
当然のことながら算定することができません。







また、口腔機能低下症としてのメインは


<(2)口腔機能管理料:60点>
<(3)歯科口腔リハビリテーション料3:50点×月2回>
<(4)口腔管理体制強化加算:50点>



ですが、これらを算定するには
「口腔機能低下症」と診断される必要があります。




必要な条件は以下のとおりです。





【条件1】
検査7項目のうち3つ以上で機能低下がある



 
【条件2】
A.低舌圧
B.口腔衛生状態不良
C.咬合力低下

D.咀嚼機能低下


のいずれかが該当している



 
【条件3】
『検査機器』を使った検査
【条件2】を満たしている




 
つまり、


B.口腔衛生状態不良
C.
咬合力低下
D.咀嚼機能低下


検査機器を
最低でも1種類は用意しておく
必要があります。

 


 





 

コスト面だけでいえば


【D.咀嚼機能】を検査する『グルコセンサー(約3万円)』


が導入しやすいかと思います。





 
ただし、検査機器がこれしかない場合は


必ずこの機器による検査=【D.咀嚼機能】が
低下している必要があるので、


十分注意してください。





 
検査機器について詳しくは
コチラの記事をご参照ください。
 









また今後、
舌圧測定器が購入できる状態
になったにも関わらず
準備ができていないと
「やむを得ない事情」に該当しなくなります。






そのため、
舌圧測定器の注文もすぐにしておきましょう。






なお、
実際に口腔機能低下症を算定するにあたっては
機器をそろえることよりも



「患者さんの理解とモチベーション維持」




の方が、
遥かに難しく、解決が必須となる課題です。






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では!






 

GOOD


2025年5月16日 16時00分

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