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梅雨だからこそチャンス!「雨の日でも行きたい医院」になろう

医院の患者さんに対する姿勢があらわれるのは治療だけはありません。むしろ、患者さんが感じやすいのはそれ以外の部分。特に梅雨は「配慮の差」が如実にあらわれる時期!しっかり対策をしておきましょう!

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Written by
国枝沙綾


 

もうすぐ梅雨のシーズン。(沖縄ではもう5月20日頃から梅雨に突入していますね。)
雨の日は、たいていの人が憂鬱な気分になりますし、濡れたらさらに気分も最悪。
 

そんな時だからこそ、患者さんにちょっとした配慮をしてあげるだけで、「ああ、すごくいい病院かも」と好印象を持ってもらえるチャンス!
 

そこで、「雨の日でも行きたい医院」になるための4つのポイントをご紹介します。
 
 
 

①汚いものは汚く扱われる!悪循環を断ち切れ!

きれいなトイレはきれいに使われるのに対し、汚くなったトイレは汚く使われる…。

つまり、人間の心理的に汚いものはより雑に扱われ、もっと汚くなっていきます。これは傘立ても同じ。そこでまずは、具体的な施策の前に傘立てチェックを必ずしてください。
 

まず、古くて誰のかわからないような傘は、捨てるか他で保管すること。また、ボロボロの傘立ては交換。何年も使えるわけですから、たいしたコストではありません。なお、来院人数に応じた大きさの傘立ても必須。その場合も最大人数×1.5倍ぐらいの余裕を持った傘立てにしないと、使い勝手が悪く見た目にも汚く見えます。
 

ちなみに、いろいろな医院にお邪魔しますが、患者数の多い医院は、ほぼ例外なく傘立てもキレイです。
 
 
 

②天下のまわりもの??使い勝手と防犯対策を兼ねたオススメグッズ

「傘は天下のまわりもの」、残念ながら、そんなふうに思っている人が世の中には少なからずいます。医院でも傘の盗難は現実的に起こります。ただ、ビニール傘のひとはわざわざ「盗まれた」と報告せず、他のビニール傘を持って行く…。特に屋外に傘立てのある医院ではそんなことが日常になっており、医院が把握していないことも。買ったばかりの傘や高価な傘をもっている患者さんは「盗られないかしら」と心配になります。
 

そこでオススメなのが「傘ホルダー」です。
 

Yahooショッピング
 

これなら、広がった傘をグシャグシャにさす方もいなくなり、「きれい」が保たれますし、ご自身で持っていたいという方にも対応できます。グチャグチャになりやすい折り畳み傘用もあります。価格もリンク先のような業務用を買えばさほど高くもありません。入り口でこうしたホルダーにいれてもらい、受付で預かることまでできれば、かなりスマートです。
 
 
 

③最悪の不快に対応

濡れた状態でいること、これは人間にとってもっとも不快に感じることの一つです。小雨で毎回用意する必要は無いかと思いますが、激しい雨の時に患者さんが濡れてやってくることもあります。そんな時、「タオルの貸し出し」は非常に嬉しいサービスで、受付でさっと出してあげるとかなり喜ばれます。
 

ただし注意すべき点が2つあります。まず1つ目は、「におい」です。借りたタオルで顔を拭いたら臭かった…。これでは完全に逆効果。しかも、におい(嗅覚)には「記憶」と強く結び付くという特徴があります。その他の視覚・聴覚・触覚・味覚は視床下部→大脳皮質→大脳辺縁系という過程があるのに対し、嗅覚だけは直接大脳辺緑系に届きます。いい臭いで、いい記憶を与え、患者さんをファンにしましょう。
 

(参考:「あれ?このにおい…『匂いと記憶』には密接な関係があった」
 

そして、タオル貸出の2つ目の注意点は、拭いた後のタオル。患者さんは拭き終わったあとどうすればいいか困ります。返却ボックスなどを設ける方法もありますが、これでは「いかにも貸し出しサービスやってます!」といったイメージになります。
 

ここは受付が一声かけて受け取るのがベスト。タオルに限らず、こうしたサービスは「全員への決まったルール」としてやっているのではなく「個別に特別対応」をしているように見せることが非常に重要です。
 
 
 

④あげちゃう気持ちで!

来る時は降っていなかったのに!急な雨。そんな時は傘の貸出しサービスが効果的です。すでに実施している医院もあると思いますが、「貸出」で絶対にやってはいけない事があります。それは「返却の催促」です。
 

ちゃんとした人であれば、お礼と共に返却してくれます。一方、すっかり忘れてしまう人や知ってて面倒くさくて返さない人、そんな方がいるのも事実。

ただ、そこで催促をしたところで、お互い気まずくなったり、「細かい病院だな」と思われたりと、マイナス面しかありません。今や100円で傘が買えますから、そこでわざわざ催促するだけのメリットはありません。貸出サービスは「プレゼントサービス」くらいに考えておきましょう。

実際、差し上げている医院も少なからずあります!回収率を上げたいのであれば、持ち手のところに医院名を書いておきましょう。できるのはこの程度です。
 
 
 

注意!3400名も亡くなっています!

最後に、サービスではありませんが必ず対応していただきたいことがあります。それは「転倒防止策」です。
 

皆さんも、雨の日の濡れた床や階段で、ヒヤッとした経験があると思いますが、実は1年間で転倒により亡くなっている方が約3400名もいるんだそうです。
 

もちろん、そうそう起きる事ではありませんが、もし死者を出したりしたら、確実に先生の人生を狂わせることになります。もちろん、死にはいたらなくても怪我の可能性も十分にあります。もし滑りやすい床や階段があるなら、今すぐに対応してください。
 

いくつかオススメの防滑対策アイテムをご紹介します。
 

○器具の取り付け
タキステップ(遮音・防滑性階段用床材)
http://www.takiron.co.jp/product/product_04/takistep/toku.php
 

○滑り止めシート
http://www.diy-shop.jp/second/non-slip-seat.html
 

○滑り止めテープ
http://www.mmm.co.jp/ccd/products/anti_slip_tapes/index.html
 

 
 
 

喜んでもらうチャンス!

梅雨対策は「患者さんを大切にする医院の姿勢」を見せる絶好のチャンスです。

しっかり対策している医院と、そうでない医院とでは、想像以上に患者さんの印象が大きく変わります。毎年やってくるからこそ、「いつものこと」と思わずに「今年も大丈夫かな」「今年はどうやって喜んでもらおうかな」という気持ちで、しっかり対策をしておきましょう!
 
 
 

 2015年5月28日 16時14分

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